第12回 危機感と輝き

社外のネットワーキング会などで、業界内、総務部やFM部、インハウス、サプライヤーに関係なく、いろんな人たちと知り合うことが増えてきています。 数えたことはありませんが、過去20年の名刺の数などから推測すると、おそらく1万人は超えているでしょうか。凄い数です。

そんな大勢の方と知り合う中で私なりの印象というか「法則」みたいなものがあって、それは「輝いている人」はどんな人なのか?という法則です。 あくまで印象なので実際に業務上でどうかは推測の範疇ですが、少なくとも輝いて「見える」ことは非常に清清しく素敵で気持ちいもの。 きっとビジネスで成功するチャンスも大きいのかなと思えます。

その「法則」とは

輝いている人には、職業や自分の先行きに対して問題意識や「危機感」を持っている人が多いということです。

逆に聞こえるかも知れませんが、終身雇用で将来安泰、解雇のリスクもなく与えられた仕事をきちんとこなしていれば福利厚生と退職金で将来は大丈夫・・ という人が「輝いて」見えたことはあまりない気がします。 「余裕」は感じられますが、それは何故か「輝き」には見えない。 何となくわかる気がする~!という方もいらっしゃるのでは?

一概には言えませんが、なんとなく多くの方と会ってきた感覚での話です。どうしてなのかと考えてしまいます。

さて話は変わり、ダーウィンの進化論で「生き残る生物は強いものではなく、変化対応が出来る生物だ」という言葉がありました。 生物学や哲学的なとこまでこの話は持っていきたくなはいですが・・・

ただ感じるのは  変化対応=この会社にずっといないかも  という潜在意識、自分のキャリアはこのままで大丈夫か、変化していかなければという危機意識、 ナニクソ生き残ってやるというギラギラした生命力・・・。それこそが生理的な現象で外見的に現れて「生き残れる」ようなオーラと魅力を自然にかもし出す印象が でて、それが周りの人には単純に「輝いてる」と見えるのでしょうか。孔雀の羽がすばらしく綺麗なように。

そう考えると確かに「将来案棒」と思った瞬間に生命力とバイタリティーがなぜか消えてしまい思考停止、潜在的なその意識から出るその人のオーラが 「魅力的に見えない」・・・ということになる気がします。

大勢の人と会って会話をしていると、なんだかそう感じるのでツブやいてみました。ここ数年、さらに「輝いている人」が増えてきた気がします。 それはもしかしたら日本の雇用システムの変化、キャリアの形成や、個々の選択肢が多様化していてきたからなのでしょうか。 いいですねーもっとプロとして盛り上がりましょう!いい意味での危機感を持って。

「輝いている人」を探しにまた総務FMネットワーク会に足を運びます。自分もそうあり続けたいという気持ちを持ちながら。笑

【2014/12/12 Fri】  金英範

第11回 「頭」「体」「心」~FMとゴルフ

ファシリティマネジャーが仕事で成果を出すにはいろんな要素が求められます。

オランダでのFM教育にありましたが、FMで成功するには

1) 知識

2) スキル

3) 姿勢

の3要素が欠かせないとのことです。なるほどホントそうだな、、と最近つくづく感じます。

オランダのこの3要素の話を最初に聞いたのはもう10年くらい前でしたが、その時にあまりピンと来なかった部分も最近なんだか肌で感じるようになりました。最近の私の理解では、

1) 「知識」はいわゆる技術的な意味での関連業界知識(建設、オフィスつくり、家具備品、メンテナンス、オフィスサービスなど)だけでなく、一般的なマネジメント知識(財務、会計、人材管理、マーケティングなど)まで多岐にわたります。

ただしFMではその分野の「専門家」になる必要はなく、それぞれの分野の「エッセンス」(ツボ)を理解していれば良いのです。ゴルフでいうと物理的な遠心力の理論とか、シャフトの性質、ボールの種類、ゴルフルール、マナーなどの基礎知識がそうでしょうか。

2) 「スキル」はそれらの知識に加えて、実際の業務経験から得られる技術や、法則、定石などある程度パターン化された「反射的な備えた能力」であると捉えています。Project Managementとか要求を明確に提示できる能力、業者の提案を選択する手法、FM予算編成能力、評価能力などが該当します。

ゴルフでいうと積み重なった「技」であり飛距離、正確性、自在な球筋、バンカー対処、パター読み能力などですね。

3) 「姿勢」はいろいろありますが、私の理解では知識とスキルを活用して成果を出すための「心のあり方」と理解しています。ホスピタリティ精神、倫理心、正義心などFMではその姿勢が成果に直結します。

ゴルフに例えるとそれは「メンタル」な部分、つまりその場その場の状況によって自分をコントロールし冷静に、プロとして対応する能力なのでは。

 

「知識」「スキル」「姿勢」がすべてバランスよく育っている人には必ず「成果」は付いてきます。偏っていてはどうしても成果がでません。

それを「頭」「体」「心」と置き換えても良いのではないでしょうか。

FM業務では私も大分苦労して勉強や経験する中でその3要素のバランスが少しは良くなり成果も出てきたかな、、と感じます。

さて問題のゴルフのほうは、、、散々。いったい自分に「頭」「体」「心」のどれが足りないのか、もしくはすべて×なのか、、まあ遊びなので楽しければ良いかとも思いますが、、でも成長しないと面白くないのでもうちょっとマジメに考え、いずれは「成果」を出して行きたいと思います。笑

【2014/11/21 Fri】  金英範

第十回 ファシリティマネジャーの喜怒哀楽

FMってなんだかわかったようでわかりづらい・・・そんな会話を聞いたことありませんか?

その業務は多岐にわたり、ビルの建設や本社移転、日常のオフィス運営から設備のメンテナンスなどのハードサービスでいうと「文房具から~ビル一棟」、またソフトサービスで言うと「コーヒー一杯から全社イベントまで~」と表現する場合もあるくらいです。また企業によってもその優先順位は違います。

ひとつひとつの業務を一般的に知っている人、わかっている人、またはそういった業務のひとつを専門サービスとして提供している立場の人の中には、当然のことと受け取るかたも多いかも知れません。しかし、それらの業務全体の実務に自分自身が携わったことがある総務部、FM部のスタッフは、実はそれほど多くはないでしょう。

おそらくすべてを網羅するにはインハウスの総務部FMを少なくとも15年から20年は経験する必要があるのではないでしょうか。それほど多岐にわたる生涯業務なのだと感じます。そしてその個々の業務を実践する過程でいろいろな「喜怒哀楽」を経験するのです。

ヘルプデスクサービスを立ち上げてユーザーの満足度評価も上がり喜んだこと、業者が契約にないことを勝手に行い社内でビジネス被害がでて怒ったこと!、改善改善と日々努力してコスト削減などがんばっているのにユーザーからはクレームの来襲で哀しんだこと、また一生懸命やったた移転プロジェクトが成功裏に終わり皆で労をねぎらい打ち上げ会を楽しんだこと・・・などの「喜怒哀楽」をもってその業務の本質が見えてくる、理解してくると感じます。

さてあなたには総務FMの「喜怒哀楽」の思い出はどれほどあるでしょうか?

「朝まで語れるほどある!」という方はおそらくFMのプロレベル、「いまいち自分の感覚では記憶にない」という方はFMを実は知らないと思っていいでしょう。なぜならFMは「喜怒哀楽」を必ずと言っていいほど現場で経験する、そのような業務なのですから。曖昧だけに深みがあり、やめられない。もっと勉強経験して次に同じ場面があったらもっとうまくやるぞ!となりますね。この感覚はやりインハウスで長年経験しないとイマイチわからない部分かと思われます。

FMってなんだかわかったようでわかりずらい・・・おそらく「喜怒哀楽」を経験していない人の言葉なのかと。個々の専門家ではあってもFMの本質は実はいまいち不明な状態。「喜怒哀楽」が、たーくさん、たーくさん思い出せるという人には、まったくもってFMはわかりやすいのでは?(笑)

【2014/10/10 Fri】  金英範

第九回 たらい回しストッパー総務

もう古い言葉かも知れませんが 「たらい回し」 をされた経験はありますか ?

昔のように電話や対面会話が主だった時代は、 Aさんに聞いたら 「担当ではないのでBさんへ」 と言われ、 Bさんに連絡したら 「以前はやっていたのですが、今は担当部署が変わり・・・Cさんへ」 なんて具合です。 非常に頭にきた経験を持つ人も多いでしょう。 電話かけまくってやっと担当者へ辿り着いたら留守電・・・なんて具合。その時代と比べると最近はメールやChatなどでほとんどの業務が進むので、昔よりはスピーディに“たらい回って”(または同時にCC)、「単位たらい回し」(そんな言葉ないです)あたりの解決「時間」は、早くはなった気はします。が、その「数」は止め処もなく増えている気がします。

おそらく企業内のガバナンスや事業の複雑化、担当部署の細分化など昔とくらべて変化が激しくその結果、役割が不明確、部署がころころ変わる、時には重複しているなどの理由でたらい回し、もしくは「聞いてないよ」的な発言で、「え?そこに言う必要はあったの?」みたいな爆弾会話が日々勃発しているのでしょうか。日本国内だけならともかく海外の組織との連携するビジネスだとさらにそれは加速されます。

さて、そんな日常の中で総務部の位置づけは非常に重要なんだなと日々感じています。「どの部署にも所属しない業務は総務部へ!」というのは今も昔も変わってないですが、誰かがそんな業務を受け止めて、関係部署の意見と聞き承諾を得て、それらをうまーく調整してスッキリ解決する。まさにそれこそが総務の仕事であり、Job Taker(取る)としての資質が問われます。Job Escaper(逃げる)ではなく。普段の他の部署との人間関係や調整能力、ホスピタリティ能力も問われるところです。「たらい回しストッパー総務」とでも表現しましょうか。(笑)

結果的に問題が解決され、顧客も喜び(または社内問題が整理されるなど)「ありがとう」で締めくくる。経営活動ギアの動きが悪くなった部分への潤滑油の役割ですね。突然まわってきた、訳が分からない仕事は「チャンス」と思えるように、今日も会社へ出社します。「え!?何それ、、、うーん、、まっかせなさーい!」

2014/6/6 Fri】  金英範