【総務FM塾】No10 自己改革の術と仕事術

私達は、組織社会で各々の仕事を担って働いている限り、職場の人達から様々な影響を受けて生きています。   時には、ネガティブな影響もありますが、ポジティブに影響を受ける術を身に付ける事が出来れば、自己改革につながります。   そして、豊かな気持ちで働く喜びを感じられ、プロ仕事人に変身できます。   どのようにすれば良いのでしょうか。   貴方の身近に「あの人はプロだ!」と思われる人や、「あの人の生き方は恰好いい」と思う人が居ると思います。

簡単にできる一つの方法は、貴方が働いている職場や、パートナー先で、プロと思う人や、人生を充実して豊かに生きていると思う有名人の行動や振舞い、考え方等を真似てみる事です!   仕事が出来る人、そして生き方が恰好いい人達には共通点があります。

生き方に信念とこだわりのある人。

働く喜びを知っている人。

人へのおもいやりがある人。

何時も前向きに生きている人。

そして   失敗の経験がある人。

見栄っ張りの人。

最後の二つは少し説明が必要ですね。

機械的に完璧な人(など実際には居ませんが..)は人間味がなく魅力を感じられないものです。   失敗を経験し、見栄を張り、誇りを胸に秘めながら精一杯頑張る生き様は魅力的です。

失敗は辛いものですが、失敗から学ぶべき多くの事は、人を成長させ人間力を高めてくれます。   人は、誰しも様々な事情を抱えて生きていますが、どんなに大変な事情を抱えていても、平然と生きているように見せているものです。

「見栄を張る」という術も社会で生き残るためには重要です。   自分が真似て見たいと思う人も、今を見ると成功者であり、恰好いい生き方をしていますが、彼らもまた、色々な事情や歴史を背負って生きて来た人です。   仕事のスタイルを真似るという意味は、ライフスタイルや心のマネジメントスタイルを観察し真似る事です。   仕事術改善に繋がってきます。   日常のなかで、手本とする人の日々の言動や振舞いを観察しながら、心の中で、自分を被せシミュレーションしてみて下さい。   そして、自分が出来る範囲で真似を続けて見て下さい。   何かが変わってくると思います。

【総務FM塾】No9 社員力を高める人材育成術

社員力を高める人材育成術

社員力とは、組織を構成する人ひとり一人の「個」の能力の総和です。
私は、組織における労働力原単位である役職社員の「個力」を顕在化させ、また最大化してゆく「場」創りを総務FM部門が担うべきとの考えています。

また、総務FM部門は、場創りのみならず、人創りを念頭に置いて、質の高い組織を、そして創造的な企業風土を創り出す使命を担っています。

一方、こうした知識労働者の精神的組織基盤構築と並行して、人事部的な視点で「人材育成」の考え方と具体的手法について考えてみます。

まずは「人材育成」の考え方を概括してみましょう。
以下「日本の人事部」サイトからの抜粋です。

-QUOTE-

【人材育成の目的】
人材育成は、企業経営の根幹にかかわるテーマである。能力の開発を行い、人材の成長によって経営理念の実現、企業業績の向上を目指していくことが、企業の大きな目的があることは今も昔も変わりない。一方、従業員は自分の能力が高まることによって成長を実感し、昇格・昇進や報酬の上昇に結び付くものと期待する。このように人材育成は、企業と従業員の双方が将来的にメリットを受けることを期待して行われる。

問題は、今行われている研修や施策が従業員の能力開発や、経営理念の実現、企業業績の向上に本当につながっているのか、ということである。その点についての「検証」が十分にできていない企業は多いのではないか。企業が成長している時に問われることは少ないが、経営を取り巻く環境が一段と厳しくなった現在、改めてその点が注目されている。

【人材育成の方針】
人材育成は企業の戦略に則った形で進めなくてはならない。今、経営が求めているのは、戦略の実現に向けて活動している現場の変化に対応し、効果的・効率的に推進していくことができる実践的な人材の育成である。

【目指す方向性と人材育成体系の構築】
日本企業の強みは「個の力」を集めた「組織力」にある。厳しい経営環境の中にあって、いかに効率よく人材に投資し、経営に貢献する人材を育てていくか。このことが、これからの日本企業の生き残りに関わってくる。

そのためには、自社の人材育成の目指す方向性(求める人材像)を示し、それを実現するプランを立てなければならない。大切なのは、経営計画と連動した人材育成体系を構築し、その中での重要度、緊急度を考えながら、事業ニーズに応えていくための施策・研修メニューへと落とし込んでいくことである。同時に、受講する従業員にとっても動機づけとなり、魅力あるものにしていくことが求められる。

-UNQUOTE-

人材育成の重要性は誰もが認識しています。
この「日本の人事部」サイトから引用した人材育成論は、日本の組織で常識的なものではないでしょうか。
但し、この中で指摘されている【問題は、今行われている研修や施策が従業員の能力開発や、経営理念の実現、企業業績の向上に本当につながっているのか、ということである。その点についての「検証」が十分にできていない企業は多いのではないか。】という点です。

「人材育成」は人事部仕事!との思い込みや誤解をしているように感じる事があります。確かに人材育成は「研修」や現場でのOJTを軸に、企業側の論理や思いを社職員に伝えてゆく教育行為であり、人事部がイニシアチブを取りながら推進してゆく側面があります。

但し、社員の社会人としての成熟度や想いを考慮しないで進めると、社員にとっては、忙しい仕事スケジュールを調整して研修に参加させられた感….つまり、「なんでこんなに忙しい時に研修なんだ!やってられない…」と思うのが人情ではないでしょうか。
社員の意識が変わらないと、実態はこうした状況になります。

「人材育成」には、手段としての研修や知識習得だけではなく、社員の意識改革と組織の風土変革と併せて推進してゆく事が重要です。

単なる研修・セミナーに参加させるだけでは人材育成にはなりません。
知識を詰め込む指導法だけでも一人は育ちません。
やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動きません。また、話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育ちません。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、組織に沿った育成にはならないのです。
マネジャー等、管理職階に就いている人は、チームメンバーを育成することは労力、時間、精神力が必要であり、指導する側の人間力が問われる最も難易度の高いミッションである事を理解しなくてはなりません。

【総務FM塾】No8  知識資産マネジメント

企業活動において情報力格差は、企業競争力の優劣に影響を与えます。
知識経済社会において、高品質情報を如何に企業価値創造に使う基盤と仕組みを創りあげるかが、企業にとって重要課題のひとつです。

ネットワーク社会では玉石混交の情報が溢れており、低品質で信頼の出来ない物も多く、また、無機質で単なるデータにしか過ぎないものもあります。

高品質情報収集の仕組みとフィルタリング手法を構築し、それらを、組織知としてストック資産化し「知識資産」としてマネジメントしてゆく事が大切です。

私は、情報資産の管理、更には、知識資産マネジメントに関しては、文書管理(従来は保存保管的な業務を意味していましたが) を担う総務部門の業務と考えています。
もちろん、ITを活用した管理手法は情報システム部門との連携が不可欠です。

例えば、ナレッジワーカーが、価値創造活動で必要とされる情報を、直ちに引出す事が出来る仕掛け創りには、最先端のAI検索エンジンが必要となります。

世の中のベンチャー技術の潮流にアンテナを向け、最先端の情報・知識資産マネジメントツールをIT部門と連携して検証する事も必要です。

また、社内の個人知を組織知に変換させる仕掛け創りも重要です。
コーポレートポータルの戦略的な活用や、社内SNSの導入と有効利用、そして、粘り強く地道な社員啓蒙活動(これが一番大変ですが大切です)を続け意識改革を進める事です。

社内知識資産の一元管理・運用の工夫により、組織知活性化の基盤構築を創りあげれば
企業の知的生産性は格段に向上するはずです。

総務部門は、これらの時代「知識資産マネジメント」にも深く関与してゆくべきと考えています。

【総務FM塾】No7 FMエキスパートへの道 能力・コンピテンシー編 <創造力の習得法>

今回は創造力の習得法を考えてみます。

まず認識すべき点は、創造力は天賦の才能ではなく、後天的に高めてゆける能力であるということです。
創造力は、レオナルド・ダ、ヴィンチ、ミケランジェロ、ニュートン、アインシュタイン、エジソン…といった天才と呼ばれる人達の占有物ではありません。
また、「創造力」は、研究開発職や設計デザイン職、そしてゲームクリエイターを始めとするクリエイティブ・アーチスト等だけに求められる能力..と思われていたりしますが、これも間違いです!

創造力は、全ての仕事人に不可欠な能力であり、職種・職務に関係なく習得でき、また、磨き上げる事ができる能力です。総務FM職に於いても然りです。
創造力とは、「知力」と「観察力」(前ブログ参照下さい)をベースとした連想力とその応用から生まれる能力であり、既往の概念や事象を視点を変えて観たり、真似てみる事が起点となります。

然し乍ら、単に真似るだけでは「模倣」になります。既存物や事象のコンセプトを「参考」にしながら色々と「連想」したり、時には「妄想」する事で、オリジナルとは異なる改善・改革・変革のアイデアを考え尽くすプロセスが「創造力」を高めてくれます。

企業活動や組織・集団運営では、常に改善、改革、変革を意識しておくことが求められますが、こうした、「昨日より今日、今日より明日をより良い組織社会に変えてゆこう」と思う意思が「創造力」を育みます。

【総務FM塾】No6 FMエキスパートへの道 能力・コンピテンシー編 <観察力の習得法>

総務FM人が、組織社会で行動し価値創造に貢献してゆく上で、「観察力」を養うことが重要です。

観察力とは、広辞苑によれば「物事の実態を理解すべくよく注意して詳しく見ること。見極めること」とあります。

観察力を高めるには、状況観察、人間観察、自己観察 何れに於いても、まずは、事象や行動に対する興味や関心を持つ事、そして、”観よう”と意識し、感じる事が新たな気付きを誘発させ、物事や他者及び自己を様々な視点から客観的に観察出来るようになります。
観察力が養われてくると、必ず何かに気付き、疑問が湧いてきます。
その疑問を解く意識があれば、更に深くを観る為に、事象・行動を”分析”する行為を自然に行なえる習慣が身についてきます。
分析とは「ある物事を分解して、それを成立させているもろもろの成分・要素・側面を明らかにすること」です。
物事の本質を観るのに不可欠な行為であり、眼力だけでなく科学的手法や道具を使い”観る”事も有効です。

事象や組織行動、そして働く人々の想いや価値観差を”分析”し本質を追求する過程で知力も養わます。単なる知識ではなく知恵を使う事も必要となるからです。
仕事人、そして総務FMを担うプロフェッショナルである私達は、観察力を磨き感性を高める努力を惜しんではなりません。